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星乃トラコは眠りたい。

小説を書いて一発当てて犬を飼って寝て暮らす。それがわたしの最終目標。

CLEAN BANDITとtobyMac

この間、ちょいとムシャクシャしたことがありまして。あんまりムシャクシャしたのでつい勢いで、Apple Musicのトライアル登録をしてしまいました。

そしたらまあ何ということでしょう。

世界で流行ってる音楽聴き放題の落とし放題じゃありませんか。なにこれすごい。

プレイリストのトゥデイズヒッツ洋楽を漁り切るのに3日かかったぞ。

というわけでムシャクシャもカッ飛んでホクホクしておりまして、以前siaとLadyGaGaについてのあれこれを書き散らしましたが、本日もそういう感じで参ります。

今回はCLEAN BANDITとtobyMacです。と言ってもsia&LadyGaGaほどアルバム通して聴き込んでるわけではないので超絶上っ面、たまたま歌詞がトラコに引っかかったというだけで取り上げます。




まずはCLEAN BANDITから。

Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie)

Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie)

  • Clean Bandit
  • ダンス
  • ¥250


マジで2、3日前に知ったばかりなのでバンドの背景とか何にもわかりません。

イングランドのミュージシャングループだってことと、今回組んだSean Paulはジャマイカ出身、Anne-Marieはお名前がモロにフランス系と随分多国籍な編成になってんなというくらいのことしか知りません。

貼ったのはその彼らがチャートにのし上がったきっかけとなった曲『Rockabye』です。子守唄のことだそうです。

トラコは何も前情報無い状態でフンフンとテキトーに聞いてたらば「…なんかこの歌、歌詞が日本昔話系の怪談的なアレじゃね?昔々ある海辺に女が暮らしてて、なんかの拍子で男拾って、その男が逃げられなくなる話とかっぽくね?」ととんでもない方向に空耳したために強く印象に残ってこうしてあれこれ調べるに至ったのですが、怪談どころかこれはシングルマザーへの応援歌だそうでした。だそうでしたっていうか曲冒頭で宣言してましたラップが。

で、話題の曲なのでいろんなブログとかが歌詞を訳してるんですが、これがまたすごい状況というか、work by the waterのフレーズひとつ取っても「水仕事」から「海辺で働くこと」まで、Somebody's got youが「誰かが支えてくれる」から「さらわれる」までバラついていたり、あっちのブログで肯定的なフレーズに書かれてることがこっちでは真逆になってたりととにかく情報が錯綜しており大変いい感じです。トラコは裏読みとか大好きなタイプなので解釈が何通りも乱立しているというだけでかなり心惹かれます。

それはともかく、トラコ的には超ざっくりと以下のような訳になります。興味がある方はぜひ検索して歌詞全文を見てください:

彼女は海のそばで毎晩働いてる、ストレスに苛まれていてかつての箱入りだったころから程遠い、今彼女は自分の子どものためだけに生きている、誰も助けてくれやしない、子どもを守るために毎日闘ってる。

まだ赤ん坊のその子に語りかける、「可愛い子、誰にもお前を傷つけさせやしない、愛情の全てを注ごう、お前より大事なものなんかない」

彼女は子に語りかける、「可愛い子、お前の人生はあたしみたいにさせやしない、大きくなってしあわせに暮らすのよ、あたしはそのためにすべきことは何でもやる」。

「だから、ベイビー、いい子でいてね

いい子でねんねしてちょうだい

泣かないで

連れて行かれちゃう

ベイビー、いい子でいてね

泣かないで

いい子で寝てちょうだい」。

困難に立ち向かい、来る日も来る日も問題を始末して過ごさなきゃならない

誰にも負けないような愛情を注ぎ、授業料をバス代を捻り出し

父親はどこ探しても出てこない、仕事は回るし日々も過ぎていく、泣いてる暇も愚痴ってる暇もない

そして今や彼女の子は6歳になった、あったかくさせて風邪引かせないようにして

子は彼女の目を覗き込むとき、自分が安全だということがわかっていない。

彼女は子どもに語りかける、「可愛い子、誰にもお前を傷つけさせやしない、愛情の全てを注ごう、お前より大事なものなんかない」

彼女は子に語りかける、「可愛い子、お前の人生はあたしみたいにさせやしない、大きくなってしあわせに暮らすのよ、あたしはそのためにすべきことは何でもやる」。

「だから、ベイビー、いい子でいてね

いい子でねんねしてちょうだい

泣かないで

連れて行かれちゃう

ベイビー、いい子でいてね

泣かないで

いい子で寝てちょうだい」。




この、彼女が子どもに語りかける下りで曲調がふっと南国調にハッピーな感じになるのと、そこから子をあやす子守唄になるとまた物悲しくなるののギャップがとても良いのです。

で、

よくよく歌詞を眺めまわすと、なんか意味が通るようなそうでもないような部分がある。

例えば

"When he looks in her eyes

He don't know he is safe "、こういう歌詞に出てくる「目を見る」ってのは大体心のうちとか魂の底を覗くっていうアレなのに母の目を見ていながら自分が安全だと知らないってなんじゃい。意味深。

他には先にも出したSomebody's got you、トラコは「さらわれる」解釈でやってますが、そのまんま読むとそれ人さらいやんけ。となります。日本にも泣き止まないと山姥が来てとって食われるとかそういう子守唄ありそうっていうかあった気がしますが、そういうヤツのことなのでしょうか。

っていうあたりで、これがブリティッシュバンドの曲だという事実が不意に浮かんできてトラコの脳内限定で歌の世界観が一気に鬱展開になります。

どういうことかと言いますと、これは完全にブレイディみかこ氏のブログとか著作の受け売りなのですが、エゲレスでは児童虐待防止のための行政の介入権限が大変強く、どれくらい強いかというと役人が認めたら親の同意なしで子どもを親から引き離して里親に(一時保護名目で)預けることができるようなのです。「ようなのです」ってのはトラコは根拠になる法令とかは全く見てなくて、氏のブログのある日の記事の、シングルマザーが託児所に怒鳴り込んできて曰く「こんなところにこんな大きな痣を作らせて!虐待だと思われる!子どもが取り上げられる!」とパニックになる(のを託児所の経営者が「ウチで預かってる間にケガした、虐待じゃないって役人にはちゃんと説明するから」となだめている)様子を読んで震え上がったからですがそれはともかく、そういう世界だと思って聞くと俄かに黒雲立ち込める歌に聞こえますからアラ不思議。そら「連れてかれる」から「ベイビー泣き止んで」ってなるよね。母必死になるよね。

で、そういう前提で見ると、「子は自分が安全なのを知らない」っていうのも意味が違って見えるというか、アレだ、あったかくさせよう風邪引かせないようにしようと世話を焼く親に対して子どもが反抗して手を焼かしたとする、その時子どもはへとへとでイラついた親の目の中に何を見るのか?っていう。というか、そこで子どもには見えないにしても、へとへとでイラついてても「安全」があるっていうアレが、もうね。

work by the waterが「海のそば」になったのはアレです、子に語りかける曲調が南国ハッピーなので。あとブレイディみかこ氏がお住まいのブライトンからの連想もちょっとある。

というわけで、シングルマザー応援歌と銘打たれながらシングルマザーを取り巻く環境の過酷さが浮き彫りになり「応援ってあーた、そこまで言うなら売り上げの寄付ぐらいやるんだろうね」みたいなキモチになりつつもノリは良い名曲なので延々リピートして聞いてしまうのでした。





ところで、『Rockabye』はこのようにシングルマザー応援歌で売り出してる曲ですが、それって売りになるほど珍しいことなんでしょうか。

と考えてみますと、まあ確かに絶対数は少なかろうとは思います。普通の恋愛ソングとか失恋ソングとかの方が割合では多そう。しかしもちろん過去にないわけじゃありません。

というわけで比較対象に出したtobyMac『Irene』です。


Irene

Irene


こっちは7割口ずさめるくらい聞きまくってるので歌詞は割とスラスラ出ます。だいたいこんな感じ:

いい子だ、泣かないで

子守唄をお聞き

全てうまく行くさ

神は見ててくださる…

ゆうべ君がミス卒業生に選ばれた夢を見たよ

今日で18歳だね、アイリーン、おめでとう

子どもを育てるために学校は辞めなきゃならなかった

(もう誰も周りにはいないんだろう?)

どん底に落ちた

シオンの娘よ、君の祈りは聞き届けた

心配事は託して、それから蛇には注意しておくれ

あらゆる姿あらゆる大きさで君を誘惑し、その鱗で目を惑わすだろう

無為に嘆くのはおやめ

悲しみは君に力をくれる…明日のため

君のゴルゴタはもうじきだ

頭をしっかりもたげていなさい

この嵐はすぐに去る、次の嵐に備えるんだ

なあ小さなお嬢ちゃん、世界を肩に背負う者よ

もうだめだなんて言ってはいけない

君の祈りは聞き届けた、心配事は全て託しなさい

じきにそこに着く、だから恐れないで


…この調子で全訳するとキリがないのでこの辺でやめますが、こういう感じの曲です。

一瞬で見て取れますが『rockabye』と違って強烈に宗教色が濃く、そしてそれ以上に「彼女」に具体的に寄り添い懸命に元気づけようとする姿勢が明らかです。

歌手tobyMacは有名なクリスチャンラッパーですがよくもここまでキリスト教モチーフを盛り込んだもんだなというくらいあれやこれやが出てきます。でも無宗教というか多宗教というかみたいな典型的現代人でありついでに中二病も患っているトラコにはその辺はアクセントでしかなく、強いて言えば「これ歌ってるのジーザスクライストじゃね?」っていう歌詞の立ち位置にはちょっとグッと来ますが(途中で彼も『父』に呼びかけるのです)、それより印象が強いのは、この歌は何とかして彼女に寄り添おうとしているというところ。

言い換えると『rockabye』はそこが決定的に弱い。シンママ大変だぜ応援歌だぜと言いつつ応援になってるんかいまいちビミョー。愚痴ってる暇はないはずだろう、泣いてる場合じゃないだろうと歌うのはいいんですが、それを緩和しようというアクションが何も見えてこない。

しかしそれは非宗教的なスタンスにおける誠実さの裏返しでもあって、歌で「今行く」とか「私がついている」と言ってしまえてそれが嘘にならないテーマというのは色恋とイデオロギーと宗教くらいです。シングルマザー応援歌というくらいだから歌い手は非シングルマザーな人々ということになる、するとシングルマザーがシングルマザー仲間に向けて「いろいろ大変だよね。でも、頑張ろう。みんながついてる」と発信するのと同じようなイデオロギーの共有は狙えない。色恋も宗教もナシとなると、自然と他人事止まりになってしまうので、『rockabye』はある意味帰結としては妥当です。

しかし、妥当ではあってもその帰結が限界であるとは思えない。

というか、歌とか文章とか映像とかそういう芸術の類的なブツは、それら妥当的帰結を突破してこそなのではないでしょうか。みたいな期待をトラコはしてしまうのです。

というわけでヘビーリピートしておりますが今後に期待な感じの『Rockabye』と、なんだかんだで宗教っょぃと改めて感じる『Irene』。でした。

あるふたりの兄弟のこと、並びに情報屋見習いの近況

プロメテウス、という男をご存知でしょうか。

結構有名なので、名前だけは皆さまいろんなところで聞いたことはあると思います。何かの製品名が彼にちなんでつけられたとかね。

こいつはギリシャ神話に出て来る男で、まあ神様なんですが、当時人間には禁じられていた「火」をアポロン操る太陽という戦車から盗み出し下界に与えたため、罰としてコーカサスの山に縛り付けられて毎日肝臓をタカだかワシだかにつつかれ食われている(なお1日経つと再生する無限ループ)という話が特に有名かと思われます。

さて、彼には弟がありまして。*1弟の名はエピメテウス、と言います。

これまたプロメテウス以上に有名であると思われる女、名を「パンドラ」といいますが*2、彼女を娶って妻にしたのがこのエピメテウスであります。

ところでこの兄弟、その名の由来から見ますと、兄プロメテウスは「考えてから行動する者」、弟エピメテウスは「行動してから考える者」みたいな意味になります。転じてそれぞれ「熟慮する者・先見の明のある者」「後から後悔する者」みたいな扱われ方になっています。だいたい想像つくかと思いますが、神話中では切れ者で人格高潔な兄と愚鈍な弟という位置づけです。

 

 

 

 

何が言いたいかというと、トラコは圧倒的に弟タイプなんですねこれが。

トラコは今情報屋をやっているのですが、例えば人から何かデータを出して資料にしてくれと頼まれたとします。すると特に何も考えずそれをやっちゃいます。トラコの部署の業務の範疇でもあるので本当になーんも考えず別に誰にも相談せずにまずやっちゃいます。

で、結果出したあとから「勝手にやるな」と叱られる。と。

しかも悪いことに、トラコは何がまずくて叱られるのかわからないことが多いのです。

お叱りをくださるのは言わば現場業務の先輩格、トラコ以外に情報屋として勤めている1人なのですが、しかしお叱りをくださるのはこの人だけなのです。

言うまでもなく情報屋を統括する課長とか部長とか副社長とかそういう「より上の方々」もいるのですが、彼らからはお叱りはあまり頂かないのです。彼らから来るのはせいぜい「この前のは良く出来ていたが凝りすぎ。もっと未加工なデータでもよい」というような注意で、作業そのものをやったことを叱られたことはないのです。

頼まれごとは情報共有するルールであり、またそのためのツールといいますか、社内掲示板?みたいな仕組みがありますので、当然トラコはそこに内容は出してみんなが確認できるようにしています。

でもその先輩は口頭報告がなかったと言って怒るのです。それも、全案件についてではなくて、トラコの不在時に先輩が伝言を受けたとか、そういう件にだけ「自分も関わったのだから報告を受ける必要がある」と怒るのであります。

しかし先輩自身はとてもお忙しそうで、しょっちゅう席を外していらっしゃいます。何より、先輩とは業務分担が結構キッチリ割れているので、報告したところで先輩が行なう作業等は何もないのであります。

自分に関わりが何にもない作業でも、口頭で報告が欲しいものなのでしょうか。トラコは日々混乱するばかりであります。よよよ。

というのは無論タテマエで、混乱の日々はとうに過ぎており、現在に至ってははっきり言ってこの先輩格の干渉が苦痛であります。

トラコ宛に正規の手続きを踏んで舞い込んで来た依頼をトラコが処理して返すことの何が問題なのか、全く以って理解不能です。不在時に伝言役をしていただくのはありがたいですが、逆にトラコも先輩の不在時に電話を受けて伝言するくらいしょっちゅうですし、そのいちいちについてどうなったかの口頭報告をしてもらっても逆に困ります。

 

 

 

 

しかし、ああしかし。

トラコはタイプで言うならエピメテウス、「行動してから考える者」であります。

トラコの人生経験から言うとエピメテウスは想像力が広くも浅く、「実際に事態に巻き込まれてみるまでわからなかった」という哀しいパターンが多々あるものです。

つまり、トラコは今こうして先輩に腹を立てていますが、先輩の側からすれば何かトラコの動きを逐一チェックしなければならないような必要性があるのかもしれません。

世界はトラコの想像も及ばず思いもつかない、「その発想はなかったわ」な一面を山ほど持っているものであります。

トラコとしてはせいぜい優秀なる兄タイプを見習って、行動する前に熟慮を重ねようと、とりあえずは冷戦状態を維持して時間を稼ぐつもりであります。

 

 

 

時々考えることがあります。

まず、愚鈍なるエピメテウス、「まずやってみる、行き詰まったら考える」トラコですが、神話と異なりトラコは少なくともそんなに評判は悪くはないのです。

先に述べた上司の評価も決して致命的に悪いわけではないです(たぶん)。まためんどくさがりで何でも簡易化・自動処理化して定期作業はほったらかしにしようとたくらむトラコの性格が完全に吉とでており、あちこちで微妙に重宝がられております。

トラコは不思議でならないのです。

まず取り掛かる性質のエピメテウスは、どうしてあんなに酷評ポジなキャラなのでしょうか?

なんと言うか、パンドラの件といい本当に軽はずみに行動してろくなことしやがらない男みたいな扱われ方なのですが、本当にそんな奴だったのでしょうか?

あまり詳しいことはわからないのですが、何だか彼が愚鈍である理由として「他の兄弟に能力を取られた」みたいなキナ臭い記述があったりもします。

また神話の世界では、土着の言い伝えに出て来る神様などが、その土地が外部の民に征服されることで、神話中でも貶められたり神格を下げられるというのはよくある話です。彼ら兄弟も元々はティターン神族、ゼウスらメジャーなギリシャ神話の神々より前からいた神様の血族であります。

つまり、ひょっとしたら、今日我々に伝わっているエピメテウスの姿は、実はかなりdisられた後のものじゃないか、本当はそこまでひどい奴ではなかったのではないか。

というか人間は普通プロメテることってそう簡単に出来ないもので(熟慮の結果が常に正しい行動に結びつくとしたらそれはもう熟慮っていうかマジの予知だし、初めて或る状況に直面するときとかに熟慮は効果を発揮しづらい)、エピメテウスを愚鈍キャラに置くのはなんか違わないか?

と時々もやもやしてしまいます。

 

そしてもうひとつ。

もしもトラコがプロメテウスであれば。

そしたら今みたいなトラブルは回避できてもっと快適に働けたのでしょうか?

しかし、賭けてもようござんすが、仮にトラコがプロメテウスであったなら、このエピメテウストラコが身につけているスキルの99%ほどは手に入れることは出来なかったでしょう。ポケモンについての記事など見ると明らかですが、プロメテウストラコはかなりの確率でああいう行動は取らず従ってああいった人生も歩まず、もはやトラコとは似ても似つかぬ別人として生きていくこととなったでありましょう。

それを思うと、これまでグチグチと綴ってまいりました先輩格がどうのこうのなどというアホらしいトラブルの回避のために、この人生丸ごと否定するのは本末転倒ってレベルじゃねえぞという話であります。

と言うわけで、Webにまたひとつデブリを放つことになりますが、うんざり案件はここに書き捨て、これからノンビリ週末を楽しむことにいたしますです。

敬具。

 

 

 

今週のお題「私のタラレバ」

*1:兄もありまして兄は兄で大地を支え続けるとかとんでもない責め苦を負っていたりしますがここでは割愛します。弟の話です。

*2:例の箱の持ち主、あのパンドラです

「保護なめんな」とオバマケアの行方

小田原市がいろいろと話題になっております。

http://b.hatena.ne.jp/entry.touch/www3.nhk.or.jp/news/html/20170117/k10010842921000.html

トラコ的にはまったく他人事じゃありません。

トラコは放ったらかしとくと何時間でも眠れる、もとい眠りすぎる・眠気が去らない病気であります。

治療とかしないと日常生活に支障を来すものであり、病院に泊って受けるタイプの検査をやって、その結果から診断が下りているので、少なくともこれは法的には「体質」でなく「傷病」として取り扱われる状態のものです。

今は薬で症状を抑えています。薬をちゃんと飲んでいれば、少なくとも8時間くらいのフルタイム勤務プラスときどき残業くらいなら、差し当たっては問題なくこなせます。

しかし薬で症状を抑えるというのも、いろいろと厄介ではありまして。

言うまでもなくカネはかかるし、副作用と闘わねばならないし、薬の飲み合わせにも気を使わねばなりません。

そしてトラコが最大級に恐れているのが、「薬に耐性がついてしまうことがある」という現実であります。

この病気は今のところ保険適用されている薬が少なく、っていうかそもそもメカニズムが不明なので効くと言える薬自体が少なく、今飲んでるヤツ(副作用がもっとも緩やかとされているヤツ)が合わなくなったらトラコは詰む。

そしたら生活保護一直線であります。

きっといろんな人が言うでありましょう。

『眠いだけなんて病気じゃない』『いくらでも眠れるなんて羨ましい』『寝てるだけの奴に生保なんて出すな』。

しかし実家の世話にはなりたくない。というかなれない。要介護者いるとこにさらなるゴクツブシを戻してどうするという話です。

そもそも薬が効かないとなると車の運転が絶望的、そして地方で車が使えないのは足がないに近い。

さらにさらに、この病気を診られる医者がいない。少ないんじゃなくて居ないのです。少なくとも県単位では探しても検索にかかりません。

この病気に出す薬はちょいと特殊なものもあって、今トラコが飲んでるやつとかは診断が下りた患者に専門の医師が処方せねばならないものです。医師は医師でも専門でなければ処方箋が書けない。

仮にこの薬が効かなくなって地元に帰ったとする。で、今後もし新しい薬が開発され保険認可されたとして、トラコはその薬にありつくことができるのでしょう、か?

新薬発売の情報は(ラッキーにも)得ることができたとしても、処方を受けるために毎月地方から東京通い?

眠りつぶれる病人がひとりで?

しかし、では東京で生保を受けるか、ということになると、三年寝太郎どころか五年十年寝太郎に税金が支払われることを、果たしてひとはよく思うものだろうか。

っていうかトラコ自身があんまりそういう状況に耐えられそうにない気もします。自分ではどうしようもない状況に陥り、かつそれを人様から延々責められている気分で24時間365日、三年五年十年。あダメだ普通にメンタル病むわこれ。

トラコは精神が貧弱なので、まだ薬に効き目はあるんだから、と自分で自分をごまかしていつもこの辺で想像を打ち切ります。

しかし現実は非情である。ときとして最も嫌な想像が現実化すること、それどころか思いもしなかった最悪の事態などが現実の状況として発生しうることを、人は知っています。

今、トラコは薬は効いていますが、血圧が妙に高止まりしているという副作用っぽい現実に直面中です。健康体と言えば健康体だけれども長期的に見てこの血圧の数値は芳しくない。っていうか目覚まし薬の他にも飲まないと暮らせない薬があるんですけどそっちが高血圧者への処方は可能な限り回避みたいな薬で主治医が渋い顔したりしている。

目覚まし薬も変えねばならないかもしれない。帰るったって選択肢は多くなく、そもそも今飲んでる奴が副作用が一番小さい奴と言われているので変えた薬にえらい目にあわされる可能性は結構ある。

戦々恐々とする日々です。




で、

ついにトランプ大統領爆誕ですねアメリカ合衆国

オバマケア、撤回の可能性高めですね。

もうね、トラコは涙がちょちょぎれる思いですよ。

毎日薬を飲まねばならない身としては医療保険がどんだけありがたいか身に染みているわけで、仮にトラコが米国で生まれていたらもう詰んでいるわけです。

そして、トラコはこの点ラッキーにも米国じゃなくて日本国に生まれて今はいろいろ助かってますが、米国にはトラコと同じように薬で救われてる人とかたくさんいるだろうにと、もうそう思わずにいられないわけです。

でもトラコはドがつくレベルの貧乏人で、とてもそんな人らに何かしてあげるとかそういう余裕はない。



口惜しい。



こういうときトラコの脳裏に浮かぶ映像があります。

よくNASAとかが公開してそうな、渦巻き銀河の宇宙写真です。

たくさんのきらきらした粒のひとつひとつが銀河系で、我々の住む地球とかはその粒のひとつのそのまた一惑星なわけで、その地球にヒトが70億くらいひしめいている。

正しく「自分は塵のひとつぶだ」と思い知るとき、よくトラコはこの美しい銀河の写真を思い浮かべるのです。ほぼ自動的に。

多分脳みそが己の無力さに打ちのめされすぎないように自己防衛的に用意するんだと思うんですが、その美しさに癒されてはならないのに、どうもこの映像が浮かぶと、「ここは広大な、本当に広大な場所なんだ。自分は本当に本当にちっぽけなんだ」と言うことを感覚で納得してしまうんですよね。

それで口惜しさは悲しみになってしまう。

そして何もできないことをしくしくと受け入れてしまうのです。




そんなわけで、ほぼ眠り潰れていたというのに、起きているときはずっとものがなしい日曜日でありました。



早くも8日、今年が過ぎる。

えー、松の内も過ぎてからでナンでございますが、あけましておめでとうございます。ご無沙汰を重ねております、トラコでございます。

相も変わらずのポケGO三昧ですが不思議不思議、正月の魔力にやられたかモチをここぞとばかりに喰いまくっていたらいつのまにか腹が三段鏡餅のごとくになってしまい*1、よしここは一日一個たまごを孵化させることにしようぞさすれば日におよそ5kmは移動することになりモチのごとき腹もそのうち引っ込んで「似てるのはモチモチ美肌の手触りくらいのもの」ってな具合になりましょうぞと意気込んではみたものの本日などは氷雨もそぼ降り結局孵化どころか家から一歩も出ないままにこの時間であり、やあ情けなや情けなや。

せめて電池切れを起こして寝落ちる前に、無沙汰しのぎに今年の目標なんぞ自分のために書いていってみたりして。

と言いますのも、去年から手配していたブツがついに本日届いてしまったのですねえ。

 

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なにこれプラ板かなにか? みたいな写真ですが驚くなかれ、これでノートPCです。

LG Gram Core i-7 15インチのシャンパンゴールドモデルでございます。

15インチ画面なのにフチが薄いので筐体自体は14インチ台で通るぐらいのサイズ感(らしい)であり、そのサイズを活かしてノートの身でありながらテンキー標準装備であり、何を隠そう総重量が1kgを割ってるというテクノロジーの結晶体みたいなスペックで2016年下半期、一部で話題をかっさらったと思われるヤツであります。

届いた箱を開けてみて、つまみ出してみてびっくりした。

軽い。

本当に軽い。もちろん薄い。何せ比喩でなしに「つまみ出」せたのであります。

あまりにも華奢でちょっと引く。なにこれ怖い。ブチ折りそう。

いやうつくしいんです、大変スタイリッシュなパソコンなんであります。

ただ本当に軽いわ薄いわで、完全に自分の想定を上回っていたのでビビりぬいております。

なんか今日雨だし~外寒いし~聞くところによればみぞれかなんか降るみたいだしィ~とグダグダしているうちにこいつが届き、そのままテンション高くこれをセットアップしたりあれこれいじったりして遊んでいたらたまご孵す暇もなく一日終わってしまった。という本日でありました。

で、なんで突然こんなものを買ったのか、ということなんですけれども。

実はトラコ、部署異動をしておりまして。

新しい部署では情報屋をやることになったのです。

それで、その修行をするべく奮発して貯金をぶっこんでしまったのであります。

 

情報屋と言いますと、ざっくり言うとなんかこう、映画とかドラマとかでいろんなとこ行っていろんな人と交渉とかして血で血を洗ったりしてくる人というイメージですね。

ああいう人が実在してるかはともかく、彼らもまた情報屋であることは確かです。情報屋、正確に言うと「情報を(命がけで)抜いてくる屋」でありますね。

トラコもまたそういった人々の仲間入りをしたのであればこれは大変にドラマティック、もはや小説を書いている場合ではなく小説世界を生き抜かねばならない身でありまして、っていうかこんな眠気に勝てない病持ちで情報すっぱ抜いてくる屋とか無理じゃね? 遠回しなリストラじゃね? ということになりますが幸か不幸かそうではありません。

トラコは「情報を生成する屋」になることになったのであります。

これもざっくり言いますが、要するにエクセルとかエクセルとかExeclとかを駆使して、いろんな数字を計算して、表とかグラフにして人に見てもらうという仕事だという話です。

21世紀に突入してから15年以上経つというのにそんな作業で正規の雇われ人としてカネもらっていいのか、というかそれはまともな作業なのか、トラコは確かにエクセルは扱えるが何の資格も持ってないド素人、そのド素人にできるような仕事なのか、仕事量とかが尋常じゃなかったりするんじゃないだろうか、やっぱりこれは遠回しなリストラというか非正規への雇用転換の前触れ的なヤツなのではないかとか、不安の種は尽きないどころかじゃんじゃん発芽して大輪の花畑と化しているところですが、そんな花畑を眺めていても仕方がない。もともとマカーであったトラコですが仕事で使うようになってからWindowsマシンもほしい、特にVBAとか勉強できる環境がほしいと思うようになっていたこともあり、今回清水の舞台から投身するに至りました。

いやあ高うございましたよ。なんせ米国Amazonから転送かけて個人輸入する羽目に相成りました。どうしてLGさんは国内でi7モデルとかゴールドのヤツ売らないの…? ひょっとしなくてもアレですか? 今年新モデルに力入れていくとかそういう流れで、トラコは最新機種と思って型落ちまで秒読みのヤツを苦労して買っちゃったとかですかね…? 既にタッチスクリーンデフォ装備のヤツが発表*2されてるし、これアレですか、キーボードもちゃんと日本語対応のヤツがおいおい出てくる流れですか?

いや、でもそんなの待ってはいられない。タッチスクリーンはトラコ的には需要がないし、オーバースペックで価格だけ上がられても困る。今回そこんとこは納得尽くで買ったのだから、とりあえずは他所の青い芝は見ないふりして、目の前のこの黄金のノートPCに惚れ惚れしておきたく思います。

 装飾が金ぴかだというだけじゃなくて、いつかこいつに実際に金を産んでもらうのだ。ウフフ。

とりあえずトラコはVBAの修業がしたいし、「へびつかい」にも興味があるし、っていうかこんなめっちゃ軽くてちゃんと動くノートPCがあるんだからどこにでも持ってって空き時間とかに小説を書きたい。

というわけで、今週のお題「2017年にやりたいこと」でございました。

*1:とは言え、過去記事見たらむしろ食えなくて困ってたくらいなのでその点だけは良いことだと無理やり肯定してみる

*2:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1037575.html